水道橋博士「免許証の写真」変装して撮りまくって書類送検

　芸人の水道橋博士が、5月5日放送の『The NIGHT』（AbemaTV）に出演し、1996年に免許証の不正取得で書類送検された件について語った。

　番組で博士は「免許証の写真はどこまで許されるのかって（ネタで）変装して撮った。警察にガサ入れ（家宅捜索）されて。で、書類送検された」と発言。博士によると、わざと眉毛と前髪を剃ったり、包帯とコルセットで怪我人風に変装するなどしたという。

　免許証の写真を何枚も撮影するため、「紛失した」と嘘の申請をしていたことが不正と見なされ、道路交通法違反となった。これにより博士は芸能界を約7カ月間謹慎した。

　博士は取得していたときの様子を「免許センターで、いつも『芸人だから』って言って通ってました。『電撃ネットワークの後輩なんです』と言ったら、『大変だね』と（OKだった）」と振り返る。

　書類送検された理由を「（警察は）模倣犯が出るのがダメだと思ったんでしょうね。テレビで（免許証のネタを）やってましたから」と指摘した。

　捜査中は、午前中に立川署に任意出頭して聴取を受け、その後テレビの収録に向かう日々が続いたそう。当然、事務所は事態を把握していたものの、警察がどう判断するかわからなかったため、博士は周囲に一切話すことができなかったという。

「そのころウッチャンナンチャンの『天下ごめんネ!!』っていう道徳バラエティに出てて。タバコのポイ捨てしてたら、軍服姿でやってきて『タバコのポイ捨ては（やっては）ならない！　それは道に通らぬことだ！』って不正を正す役。（収録中は）正義バラエティってところが気になってしょうがない」

　書類送検後のリアクションについて博士はこう明かす。

「『こんな変装して捕まった奴がいる』となったら面白いじゃない。（でも）警察から『模倣犯が出るから』と指導があって新聞にも（ほとんど）載らなかった。出たのは東スポだけ。それも（記事は）謹慎明け一発目」

　博士の事件は、『進め！電波少年』（日本テレビ系）でヒッチハイクに出ていた猿岩石が帰国した時期と重なってしまったこともあり、まったく報じられなかった。

　番組では「テレビのレギュラーが5本ぐらい無くなった」と明かしていた博士。笑いのためにやったことで警察沙汰になり、おまけに話題にもならなかったとは、なんとも悲しすぎる結果である。