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『ブラッシュアップライフ』脚本家バカリズムの圧倒的センスで、頭を殴られるような大快感!

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.01.29 11:00 最終更新日:2023.01.29 11:11

『ブラッシュアップライフ』脚本家バカリズムの圧倒的センスで、頭を殴られるような大快感!

 

 バカリズム本人はそんな気はさらさらないのだろうが、とてつもなく研ぎ澄まされたセンスで物語のディテールまで埋め尽くし、凡人との才能の違いを、これでもかと突き付けてくるような作品だ。

 

 バカリズム脚本、安藤サクラ主演で送る、シュールなあるあるネタ満載のタイムリープものコメディ『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)。先週日曜に第3話が放送された本作は、筆者が今クールのなかでダントツ1位でおもしろいと感じているドラマである。

 

 

 安藤演じる主人公は、不慮の交通事故で亡くなってしまうものの、もう一度同じ人間に生まれ変わって “人生2週め” をやり直すというのが第1話のあらすじ。

 

 壮大なストーリーになりがちなタイムリープ設定を、あえて “地元あるある” という日常系ドラマのフォーマットにはめ込み、極上のエンタメ作品に仕上げている。

 

■地元あるあるネタと無数かつ怒涛の伏線回収

 

 本作の見どころは、シュールな地元あるあるネタと、無数かつ怒涛の伏線回収にあると思う。

 

 地元あるあるは、たとえば「ラウンドワン」ができてはしゃぐ中学生のノリを再現したり、昔のプリクラを持ち出してなぜか局地的に流行っていた謎のキメポーズで盛り上がったり、旧友「みさ」のあだ名が「みさごん」から最終的に「ちゃんごん」と変遷したことで爆笑したり。

 

 伏線回収のほうは、あくまで一例だが、まず第1話前半でさりげなくポケベルの話題が出ていたかと思えば、その知識が第1話後半の “人生2週め” の保育園時代で、友達の父親と保育士の不倫阻止に役立つという展開が描かれる。

 

 友達は「親の離婚で引っ越し」という悲劇を回避でき、そのおかげで第3話にて大人になった状態で主人公と再会。この友達を演じているのが黒木華なのだが、第1話を観返すと、実は黒木演じる友達が後ろ姿だけ映っているという贅沢な演出が確認できる。

 

 筆者がうなったのは、張りめぐらされた伏線だ。細かなものまで含めれば、第3話までにおそらくもう10個や20個の伏線が回収されており、怒涛の回収ラッシュとなっている。その手数の多さと秀逸な回収っぷりにはため息が漏れる。

 

 昨今、伏線を回収することがなにかと「すごい!」ともてはやされるが、バカリズムの脚本はまるでその風潮を腐しているかのようにさえ感じる。

 

 これは勝手な想像だが、バカリズムはこのドラマに「伏線回収なんて簡単だからいくらでもできるよ。別にすごくもなんともないからいちいち騒がないで」というメッセージを込めているのではないか。

 

■難解なタイムリープという設定も見事に調理

 

 タイムリープものならではの、なかなか深いエピソードもある。

 

 主人公が1週めの人生で付き合っていた松坂桃李演じるダメ人間の元彼が、2週めの世界線では年収10億円の実業家になっていた。今夜放送の第4話では、3週めの世界線が描かれるが、主人公は再びその男と付き合う模様。

 

 おそらく主人公が付き合うと年収10億にはなれず、またダメ人間になってしまうというオチだろう。とてつもないポテンシャルを持つ男を活かしきれないという、主人公のダメ男製造機の側面が描かれるのではないか。

 

 また、第3話では水川あさみ演じる謎の女が一瞬登場するのだが、彼女は主人公の同級生で、才色兼備だった元生徒会長説が濃厚。第1話ではまだタイムリープする前の主人公が、あまりに非の打ちどころのないその女性に対し、冗談でタイムリープ説を疑うシーンがあったが、「嘘から出た実」かもしれない。

 

 このように、タイムリープという難解な設定をバカリズムならではの視点で、見事に調理しているのだ。

 

――本作の世帯平均視聴率(※ビデオリサーチ調べ/関東地区)は第1話が5.7%、第2話が6.3%、第3話が5.2%と低調。しかし、とてつもなくおもしろい。

 

 爆笑ではないが、常にクスクス笑いが起きているような独創的世界観。脚本家・バカリズムのセンスで頭を殴られるような至上のコメディで、今夜放送の第4話が楽しみで仕方ない。

堺屋大地

恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。これまで『女子SPA!』『スゴ得』『IN LIFE』などで恋愛コラムを連載。現在は『文春オンライン』『現代ビジネス』『集英社オンライン』『日刊SPA!』などに寄稿中

( SmartFLASH )

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