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韓国・尹錫悦大統領「非常戒厳」を予言していたジャーナリストが明かす軍部の“綿密計画”今後もくすぶる“軍事クーデター”危機

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記事投稿日:2024.12.07 12:25 最終更新日:2024.12.07 14:15
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
韓国・尹錫悦大統領「非常戒厳」を予言していたジャーナリストが明かす軍部の“綿密計画”今後もくすぶる“軍事クーデター”危機

「非常戒厳」を宣布した尹錫悦大統領(写真・時事通信)

 

「今回の事件は、世界的な恥さらしですよ。大統領への国民の信用は失墜しました。弾劾はほぼ確定だと思います」(ソウル在住の韓国人男性)

 

 12月3日、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が宣布した「非常戒厳」は、約6時間後に解除された。しかし、混乱はまだまだ収まりそうもない。現地記者が解説する。

 

「そもそも非常戒厳令は、45年前に軍人だった全斗煥(チョン・ドゥファン)大統領(当時)が政権を掌握するクーデターを起こすために、宣布して以来のことでした。戒厳令は国家非常事態に宣布することができ、発動後は言論や集会の自由などが厳しく制限されることになります。本来であれば、戦時など国家の存続に関わる緊急事態に、一時的に大統領が強権を振るって対処できるようにする、という目的のものです。

 

 韓国の憲法では、国会で戒厳令の解除を決議した場合に解除できると定められています。また、戒厳司令部が議員を拘束することも禁じられています」

 

 そして、実際に戒厳令が宣布されると、すぐに野党議員らが国会に集結し、さらにこれに呼応して市民も国会を取り囲んだ。警察と戒厳軍が国会に展開したものの、決議を止めることはできなかった。

 

「国会に展開した戒厳軍は、特戦司令部傘下の707特別任務部隊、第一空挺特戦旅団、首都防衛司令部所属の軍警特任隊からなる約280名です。一部の舞台はヘリコプターで飛来し、弾倉を装填したまま降下していました。実弾が一部、支給されていたという報道もありますが、そのほとんどはゴム弾や空砲で、要するに本格的な“戦闘”や“鎮圧”をおこなうつもりはなかったとみられます。

 

 すでに国会内には議員と議員秘書が数百人おり、国会外にも2000人を超える市民が押し寄せていました。軍は窓を壊すなどして国会内に突入しましたが、それ以上のことはぜず、午前4時過ぎに尹大統領の解除表明を受けて撤退しました」(同前)

 

 

 軍の動きだけを見れば、あまりにずさんな“クーデター”だが、予兆はあったという。2024年9月下旬、早くも戒厳令を“予言”していた、コリアリポート編集長の辺真一氏が明かす。

 

「8月から9月にかけて、尹大統領は金容賢(キム・ヨンヒョン)国防部長官(12月4日に辞任)ら、軍部トップと密談を重ねていたんです。野党である『共に民主党』の李在明(イ・ジェミュン)代表は、与野党代表会議で、戒厳令を準備しているのではないかと疑う発言をしています。これに対し、金長官は、『いまどき、そんなことはできません。誰も従いません』とはぐらかしました。大統領室長も、『真夏の“怪談”ですよ』と受け流しています。

 

 しかし実際には、周囲と軍で周到に準備をしていたわけです。金国防部長官と李相敏(イ・サンミン)行政安全部長官は、尹大統領と同じ沖岩(チュンアム)高出身で、大統領の側近中の側近です。宣布を決める国務会議では、金長官が戒厳の必要性についての口火を切ったとされます」

 

 なぜ、これほど周到に準備したにもかかわらず、失敗したのか。現地紙記者は、軍部を握れなかったと分析する。

 

「戒厳令の宣布と同時に、大規模兵力で国会を封鎖すれば、国会議員による解除の決議も阻止できました。しかし、実際には兵士らは1時間ほど遅れて到着したそうです。というのも、一部の指揮官が戒厳令に反対し、混乱が起きていたそうなんです。軍隊は命令が絶対です。それでも抗命するほど納得できなかったということでしょう。

 

 また国会とは別に、軍は京畿道果川市内の選管庁舎に約300人の戒厳軍を展開しました。現地SNSの一部では、野党が勝利した不正選挙の証拠をつかむために派遣した、とささやかれていますが、さすがに違うでしょう。むしろ、国会にやってきた野党議員を拘束し、収容するために同施設を掌握したと聞いています」

 

 そもそも尹大統領が戒厳令を実行した理由は何か。

 

「やはり、金建希(キム・ゴンヒ)夫人でしょうね。尹大統領が当選した当初は“美しすぎるファーストレディ”として注目を集めましたが、あまりに数々の“疑惑”が出てくるために、党内では“金建希リスク”といわれていました」(前出・記者)

 

 具体的には、どんなリスクを抱えていたのか。

 

「尹大統領と結婚する時点で、ITや美術関連の投資家として、60億ウォンの資産を有していたとされる金夫人ですが、ファーストレディとなった後も、民間会社の株価操作や、高価な贈答品を贈った人への見返りとして便宜供与をおこなった、などの疑惑が取りざたされていました。

 

 また、不動産詐欺事件で有罪判決を受けた実母から、利益供与を受けていたという指摘もあります。さらに、かつて大学講師として採用されるため送った履歴書に、10カ所以上の学歴、経歴、受賞歴の改ざんがあったことも明らかになっています。

 

 民間会社の株価操作については、捜査をおこなうための特別な法律が、国会で3回も可決されたにもかかわらず、尹大統領が3回ともすべて拒否権を発動しています。12月10日には、4回めの議決が予定されていたところで、まさに、追い詰められている最中だったのです。

 

 美貌から熱烈なファンもいますが、夫人本人は、美容整形手術を受けたことを認めています」

 

 野党の“攻撃”は夫人だけにとどまらない。

 

「野党側はソウル中央地検長を含む、複数の検事に対する弾劾も予告しており、さらに検察、警察、監査院、大統領府の予算を次々に削減する法案を提出していました。これは、文在寅(ムン・ジェイン)前大統領政権下での不法行為について、尹大統領が調査したことへの報復とされています。野党は戒厳令が出る前から、尹大統領の弾劾はもちろん、任期の短縮を目指す憲法改正まで視野に入れていました」

 

 だが、支持率が10数%まで下がった尹大統領には、対抗する手立てはない状態だった。

 

「尹大統領の辞任を求める『ろうそく運動』も、毎週1000人以上の市民を集めるまで膨れ上がっていました。『ろうそく運動』は、尹大統領が検事総長として指揮した、朴槿恵(パク・クネ)元大統領と周辺者の不正追及を強力に後押しした市民運動です。尹大統領が『今度は自分がやられる』と考えたとしても不思議ではありません」

 

 今後は、野党側が弾劾訴追案を提出し、7日夜に国会で採決する予定となっている。辺氏はこう予想する。

 

「与党『国民の力』の韓東勲(ハン・ドンフン)代表も弾劾に賛成すると表明しているので、弾劾訴追案は通るでしょう。最終的に、憲法裁判所で罷免の決定が出るのは2025年3月ごろです。その後、大統領選がおこなわれます。

 

 時期大統領候補として有力なのは、野党『共に民主党』代表の李氏ですが、『国民の力』の韓代表も、与党であるにもかかわらず戒厳令に反対し、逮捕される可能性があったことが報じられており、“反・尹大統領”という点では、評価される可能性があります。

 

 尹大統領は、罷免後に内乱罪で逮捕されるのは確実です。内乱罪は有罪となれば、死刑または無期懲役です。死刑判決がくだった後に、恩赦で無期懲役、という可能性が高いでしょう。夫人も、数々ある疑惑のいずれかで有罪となる可能性が高いですね。いずれにせよ、夫婦そろって刑務所に入ることになります」

 

 もちろん、戒厳令を乗り越えて、平和な政権交代が起きれば万々歳。ところが、別の現地ジャーナリストは、予断を許さない状況だという。

 

「戒厳軍に対しては、原隊復帰命令が出ていますが、首都防衛司令部隊がソウルのある地点で待機しているという情報があります。同部隊は大統領の直属部隊です。非常戒厳を解いた国務会議で、尹大統領は『また、やればいい』と発言したとされており、“2度めのクーデター”が起きないとも限りません。

 

 さらに今後、リベラル派の民主党が力を握るとなると、軍が冷や飯を食うのは間違いありません。弾劾によって尹大統領の職務が停止した場合、一時的に大統領が不在の状態になりますが、過去、2回あった韓国の軍事クーデターは、いずれも大統領が亡命したり、暗殺されたりしたタイミングで発生しています。尹大統領とは別に、本格的な軍事クーデターがあるのではないかと心配です」

 

 1日も早く、韓国政治が正常化するとよいが……。

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