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『ライオンの隠れ家』尾野真千子の衝撃発言から、夫・向井理が “黒” か “白” か考察してみた…サスペンス要素の核にいるのは誰?
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.11.15 11:00 最終更新日:2024.11.28 21:39
柳楽優弥主演のヒューマンサスペンスドラマ『ライオンの隠れ家』(TBS系)。
11月8日(金)に放送された第5話のラストで、主人公の姉(尾野真千子)が言い放った衝撃発言により、姉の夫(向井理)が “黒” なのか “白” なのかに、俄然注目が集まっている。
■第5話のラストは驚きの急展開だった
市役所で働く真面目でやさしい青年・洸人(柳楽)は、自閉スペクトラム症の弟・美路人(坂東龍汰)と2人暮らし。弟の精神状態がかき乱されないよう、毎日・毎週決まったルーティーンの生活をするという、平凡ながら平穏な暮らしを送っていた。
そんなある日、2人の家に「ライオン」と名乗る小さな男の子が現れ、「ここで暮らす」と言い始める。ライオンは洸人&美路人の異母姉弟で、もう長年会っていなかった姉・愛生(尾野)の息子だと判明。ライオンが加わったことで、平凡な毎日ではなくなったが、慣れない3人暮らしで絆を深めていくというストーリー。
一方、ライオンが2人を頼ってきたのは、愛生がある事件に巻き込まれているから。世間では母子行方不明と報道されており、その事件の真相に迫っていくミステリー要素でも引き込む作風となっている。
第5話の終盤、愛生とライオンを会わせるため、洸人と美路人はライオンを連れて指定された遊園地を訪れるも、再会直前に愛生が刑事たちに囲まれて連行されてしまう。そして、愛生は警察の取り調べに対し、「私が息子を殺しました」と衝撃発言をしたところで、第5話は幕を下ろした。
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■向井理が実は善人で “白” の可能性も?
愛生のライオン殺害発言は明らかにウソなのだが、なぜ母親がそんなことを言ったのかというところから、今後のストーリーを予想してみたい。
ストレートに考察すると、生存していると知られることでライオンの身に危険が及ぶと考えた虚偽証言ということになるだろう。
愛生の夫・祥吾(向井)は、建設会社を一族で経営しており、表向きは行方不明の妻子を心配している。だが、ライオンへ暴力を振るっていたのではないかという虐待疑惑や、裏で会社がらみの大きな事件に関わっている可能性があり、視聴者目線ではかなり “黒” っぽく見えるキャラクターだ。
そして、ライオンは祥吾がからんでいる事件のなんらかの秘密を握ってしまい、愛生は息子を守るため夫から逃げ出し、死亡を偽装したのではないか……というのが、第5話までのストーリーから素直に考えた考察になる。
しかし、まだ中盤回。
視聴者の多くが予想できてしまうそんな単純すぎる真相だと、サスペンスドラマとしては安直すぎてもの足りない。向井理演じる夫があまりに怪しすぎて “黒” っぽいため、逆に実は善人の “白” だという可能性もあるだろう。
■サスペンスよりもヒューマン要素を重視
ただ、個人的にはここからサスペンス要素の大きなどんでん返しはなく、前述したストレートな考察どおり、夫が虐待や事件にからんでいる “黒” ではないかと考えている。
公式サイトでは、《どんな境遇でも大切な存在を守るために必死で生きる人たちの家族愛と兄弟愛を描いた、心震えるヒューマンサスペンス》と謳っている。
つまり、ヒューマンドラマ要素とサスペンスドラマ要素をミックスした作品ということだが、ポイントはどちらに比重が置かれているかというところ。
サスペンス要素重視だとしたら、ありきたりすぎる真相では肩透かしを食うだろうが、この作品はヒューマン要素重視に思える。そうであれば、夫がそのまま “黒” でもさほど気にならない。
なぜそう考えるかというと、まず柳楽演じる主人公がサスペンスパートのど真ん中にはおらず、むしろ外野にいるキャラクターだからだ。サスペンス要素の核にいるのは愛生で、洸人は中心から離れた立ち位置なのである。
そして、前述の公式サイトの表記では「家族愛」「兄弟愛」を押し出していることがわかるし、実際、主人公はヒューマン要素のど真ん中にいる。洸人の “ストーリー” は、自閉スペクトラム症の弟と、突然現れた幼い甥っ子との家族の絆に重点が置かれている。
要するに、ジャンルは「ヒューマンサスペンス」だが、どちらかというとヒューマン要素重視になっているので、現状のストレートな考察どおり、夫が “黒” という結末でも、本来のテーマを損なうことはなく、きれいにまとめられるはず。
生粋のサスペンスファンからすると、夫が “黒” のままではおもしろみがなくガッカリするかもしれないが、もしそうだったとしても、「家族愛」「兄弟愛」のドラマとして大きな感動を与えてくれるに違いない。
今夜放送の第6話も、サスペンスとしての波乱より、ヒューマンドラマとしての感動を期待しておくほうがいいかもしれない。
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。これまで『女子SPA!』『スゴ得』『IN LIFE』などで恋愛コラムを連載。現在は『文春オンライン』『現代ビジネス』『集英社オンライン』『日刊SPA!』などに寄稿中
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